近年、ファッションシーンで注目を集めているのが古着のadidas（アディダス）。
中でもトラックジャケットやスニーカーなど、90年代以前のヴィンテージアイテムは高い人気を誇り、コレクターやファッション感度の高い層から支持を集めています。
しかし「どの年代のものかわからない」「復刻とオリジナルの違いがわからない」といった声も多いでしょう。
そこでこの記事では、タグ・ロゴ・製造国・素材などからadidasアイテムの年代を見分ける方法を、年代別にわかりやすく解説していきます。
adidasの年代を見分ける方法
古着市場で高い人気を誇るスポーツブランド「adidas（アディダス）」。
中でもヴィンテージアイテムは、年代によってデザインや価値が大きく異なります。
この記事では、タグ・ロゴ・製造国などからadidasアイテムの年代を見分ける方法を詳しく解説します。
1970年代以前｜トレフォイルロゴの誕生前夜
1972年に現在でも人気の「トレフォイル（三つ葉）ロゴ」が誕生する以前、adidasの製品にはロゴが存在しないか、非常に簡素なデザインが施されていました。
タグの特徴
白地にシンプルな「adidas」文字のみのタグ。ロゴマークがない。
製造国
主に西ドイツ製（”Made in West Germany”）
代表的アイテム
レザースニーカー、初期のトラックスーツなど。
この時代のアイテムは非常に希少で、コレクターズアイテムとして高値で取引されます。
1970年代｜トレフォイル（三つ葉）ロゴの登場
1972年のミュンヘン五輪を機に、adidasはトレフォイルロゴ（三つ葉）を導入しました。
このロゴは1997年までの25年間にわたり主力として使われ「ヴィンテージadidas」の象徴とも言えます。
タグの特徴
白地または青地に、黒や白のトレフォイルロゴと「adidas」の文字。
製造国
西ドイツ、フランス、ユーゴスラビア、フィンランドなど。
アイテムの素材感
ナイロンやポリエステルの風合いが独特で、着古した風合いが魅力。
代表モデル
「ATP（アメリカ製トラックスーツ）」や、スーパースター、サンバなどの名作スニーカー。
1980〜1990年代｜スポーツミックス全盛期
1980〜90年代になると、スポーツウェアとしての機能性に加えて、ファッション性も重視されたデザインが多く登場します。
タグの特徴
トレフォイルロゴを引き続き使用。タグの色やデザインにバリエーションが増える（青・黒・グレーなど）。
製造国
ユーゴスラビア、ハンガリー、台湾、中国などに移行。
代表モデル
パフォーマンス重視のトラックジャケット、バスケットボール用のアイテム、ビッグロゴスウェットなど。
この時期のアイテムは、今でもストリートファッションで人気が高く、価格も安定しています。
1997年以降｜パフォーマンスロゴへの移行
1997年からは、現在の主力ロゴである「パフォーマンスロゴ（通称：山ロゴ）」が登場し、スポーツブランドとしての方向性を明確にしました。
タグの特徴
トレフォイルロゴから、三本線が山型になった「パフォーマンスロゴ」へ移行。
ロゴの違い
三つ葉ではなく、よりスポーティな印象に。
製造国
ほとんどがアジア（中国、ベトナム、インドネシアなど）。
代表モデル
サッカー日本代表ユニフォーム、テック系ジャケット、Y2Kスタイルの復刻スニーカーなど。
この時代以降のアイテムは「古着」というよりも「デッドストック」や「アーカイブ」扱いになることが多くなります。
現行モデルと復刻シリーズの見分け方
現在のadidasでは、ヴィンテージ風に仕上げた復刻モデルや、コラボシリーズ（adidas Originalsなど）が多数存在しています。
復刻タグ
新しい素材に古いロゴを使っていることが多い。タグの裏に西暦が書かれていることも。
オリジナルとの違い
- 素材感が異なる（復刻の方が軽い・薄い）
- 縫製の仕上げが現代的
- ロゴの色味が微妙に違うことも
復刻でも価値があるアイテムは多く、デザインや配色で人気が高いモデルは高額で取引されることもあります。
年代を知ることでadidas古着の魅力が深まる
adidasの古着は、年代によってロゴ・タグ・製造国・素材感・デザインが大きく異なります。
一見似たようなジャージでも、70年代のATPと90年代の量産モデルでは、価値や希少性は全く別物です。
年代を正しく見分けることで、次のようなメリットがあります。
- 自分のスタイルに合う1着を見つけやすくなる
- フリマアプリなどで損せず購入・販売できる
- 偽物や復刻との違いを見抜けるようになる
- 単なる服ではなく「ストーリーある1点モノ」として楽しめる
ぜひこの記事を参考にしながら、本物のヴィンテージadidasの魅力に触れてみてください。
知れば知るほど、奥が深くて楽しい世界が広がっています。
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